もうできない

写真は髪を束ねる器具(ヘアアクセサリーですよね)。世の中にはいろいろあります。版画のモチーフにすれば面白そうなものもいっぱい。なにが流行っているかにもよりますが、お店で眺めているだけで「わぁ☆」ってなる時があります。
朝からパソ作業をして、昼前から大きいサイズを久々に摺ったけれど。暑い!汗が和紙に落ちたらどうしよう…と心配になるくらい暑かったです。肌荒れのこともあるし長袖長ズボンで作業したほうがいいかもしれません。途中から雨が降ってきて湿度があがりヘトヘトになりそうだったのでした。
ゆっくり進めているというのもあるのですが、やりはじめたら4〜5時間かけて摺っています。今までだったら同じ枚数を2時間で摺っていたと思います。摺る時間は変わらないので、摺っていない時間を長く取っているのです。
ユックリ休憩を入れて。というわけではないので、準備に時間をかけたり、考える時間を多くしたりということ…なのだと思います*1
私の場合*2やりはじめたら集中力が切れることってありません。やりはじめに「さあ、やるぞぉ!」と気合を入れることもありません。フツーにはじめてフツーにおわるのです……いたって地味に。
集中力を維持することに苦労もない*3し、日常生活の悲喜こもごもが影響を及ぼすことも(記憶にあるかぎり)ありません。ですので気晴らしやストレス発散などもいらない*4です。いつだったか「そもそも集中っていうものを必要としないのかもね」って言われたこともありました。なんだかヘラヘラ生きているみたい(で私にピッタリ)。
それでもごくごく稀に「もうできない」という事があって、こういう場合は本当に「もうできない」状態でパッタリ手が止まってしまいます。それは突然やってくる*5★★
こうなってしまった時「いやいや、こういう状態になってからが勝負なのよ」とばかりにガンバッテも、経験上確実に失敗しています。乗り越えられたことがないというか…。ですので、こうなってしまったら「私はこういうときはガンバッテも無理なのよ。そーいうタイプなの。」と観念して速やかに片付けて仕切り直します。
こんな時が(本当にごく稀に)あるので、締切りギリギリまで粘るってことが私にはできません。出来上がった上で、さらに粘ることはできるけど、未完成でギリギリはできないです。
締切りに向かって追い込むように作るほうが良いものができる人もいて…人それぞれ面白いですよね。
ちなみに驚くなかれ!(私が驚いているので書きたいのです)摺っているあいだは水分補給をかなりして、栄養補助食品(っていうのですか?クッキーみたいなのとか)も食べるのに、大きいサイズを摺り終わると1キロは確実に痩せています。ときには2キロ以上。すぐ戻るんだけど、太りやすい体質なので思わず「きゃっ☆」

*1:思いますって書き方もヘンだけど、ただいま手探り中なので。

*2:性格なのか、集中している時と集中していない時の境界線が曖昧なのか、理由はわかりませんが。

*3:体調管理には苦労しているけれど。首とか腰が痛くなったらお手上げ。でもこれが一番重要なんだよなぁ…って思ってます。

*4:結局は同じ場所(版画なら版画)でしか、気晴らしもストレスも解消できないのだろうし。その場所でのイヤだったことは、それを通してしか取り戻せない……っていうの、ありますよね。

*5:よくよく考えたら原因はあるのだけど、感覚としては「突然やってくる」がピッタリ。