大慌て

知合いやお付合いのある方から展覧会や個展の案内が届き、日程を覚えられません★☆★
ですので開催が近い順番に机のうえに並べ、チェックしているのですけれど『来週と思ってたのに、今週だった!』という事件がときどき起こります。今週がまさにそう。さっきチラッとDMを見て『きのうからはじまってるじゃないか!!』と焦りました。逃したくない展覧会なので、あわわ、あわわ。どうしよう。ほかの(展覧会)と被ってないかな…まとめて観に行ける日ないかな…大慌てです。
ここのところ何故か(環境の変化?)電話で版画の話をすることが多く、きょうも額の話や近況報告など伺いました。
電話相手はキリキリ(ときにはギリギリ)ご自分を追詰めて抽象の絵作りをされる方で、凄みのある作品を出してきます。私は11年前にはじめてその方の作品を観た*1のですが、そのときの記憶は鮮明で『なにを言いたい(作りたい)のか、私にはよくわかんないけど、この人には強く表現したいものがあるのはわかる。すごい。そもそも、これ、木版??』と思ったものです。さまざまな驚きをもたらす作品で、ご本人をお見かけすることがあっても怖くて?話しかけることが出来なかった*2ほど、私にとっては感入る作品だったのです。
『電話で話しをする日が来るとはねぇ…時間は流れてる。しみじみ』なのだけど、つい2ヶ月ほどまえに「私はずっと人の形をテーマにしてるじゃない?」と言われて驚愕。そして深く納得。そっか完全な抽象表現じゃなかったんだ……いままで作品の核心を聞いたことがなかった(聞く気もない)のだけど、人の形なんだ…あぁそうなんだ、そう言われたらそうにしか見えない。でした。
私は具象ばっかりだけど、抽象表現ってすごいと思います。本当の本当(ってなにかわからないけど)を伝えたいとき、具象であることが邪魔をするんだなぁ…って思うことがあって、打ちのめされます。

*1:私が木版画をはじめた年です。

*2:何年にも渡り……こうして親しくお話できるようになったのも2、3年ほど前に向こうから話しかけて下さったから。電話で話すのは今年に入ってから。