吹雪く

写真は那須高原(高速道路のSA)バスですバス。行きは鉄子もどき。帰りは吹雪いてる…こんなに吹雪いているのに遭遇したのは、今冬初の私です。わが町、西宮でも降ったようで寒い一日です。
仙台を発つ前にジュンク堂で仙台の本(震災関係とミュージアム関係)を2冊購入。ずいぶん悩んで選び*1ました。悩みながら店内をウロウロしては特集の組み方や、ポップを楽しみ、また悩む。はぁ…ジュンク堂が仙台にあって、そこでこうやって本を選んでいる私。はぁ〜しかないです。
ジュンク堂はもともと兵庫県(神戸かな)の本屋さんで、私にとっては子どものころから馴染み深い書店です。座れる本屋さん、立ち読みできる本屋さん。当たり前だと思って育ちました。
神戸の震災の翌日(だったと思う)に瓦礫の中を何時間もかけて、潰れているジュンク堂に地図を買いに来たかたが多く、それを目の当たりにした社長さんはのちに全国展開を考えられたそうです。拠り所になれる本屋になりたいと。
細かい言い回しや、仰っていた内容は微妙に違うかもですが、大きい部分では間違っていないと思います。(私にとっては何度も見聞きした)とても有名なお話ですから。私はこの話が好きで、どういう点が好きなのかよく考えるのだけど、ある時は「自分の本業を起点に動いている」のが好きだと感じたり、ある時は「大変な日の翌日に大変な思いをしてすがる気持ちでジュンク堂に行こうと思ったお客さんがいた書店」であるのが好きだと感じたり、いろいろです。
どんどん大きな書店になり、東京の方に「神戸にもジュンク堂はありますか?」と言われた時は思わず笑ってしまった*2こともあります。応援していたアーティストがどんどんメジャーになってゆくのを見るような、一抹の寂しさや不満も感じますが、それ以上に凄いな。と思います。今月末に閉店する新宿店もとても活気があるようですし。
仙台店も個性があってよい店内でした。熟考の上、購入した仙台本(ミュージアム関係)の中にも仙台店の店員さんが「熱い気持ちで、本を職業としているひと」として登場していました。ジュンク堂のような大型書店と平行する形で街の小さな書店も応援。
まぁ、とにかく、仙台でジュンク堂に立寄り、震災関連の本を……時間は経っているんだな…と思います。

*1:もう一冊悩んだ本があったのだけど、とても重そうなので他店舗での取り扱いがあることを確認して断念。我が家の近所のジュンク堂で購入します☆

*2:ジュンク堂の月刊誌「書評(ほんのしるべ)」発行元を是非ごらんください。今でも神戸で印刷されています。