おなおし

写真は補修途中のブラシ☆
ブラシを持つ部分は木で出来ていて、当たり外れみたいなのがあります。使っているうちに木が割れてくる時があって、写真のはちょっとハズレでしょうか。職人さんは木を選んで使っているのでハズレって少ないのですけれど(視点をかえれば大アタリくらい少ないはず)、それでもどうしてもこぼれ落ちてしまうものってあるよう*1です。
写真のは使いはじめの時にちょっと亀裂が入って『どうなるのかなぁ…』と酷使しているうちに、毛が抜けてしまうんじゃないかしら…と思うくらいパックリ割れてきました。毛はちょっと木が割れた程度では抜けない密度なので今のところ大丈夫ですが、大切に使っているものなので気が気じゃないです。
困るたびに東京に行く*2のもなんなので、自分でどうにかする☆と補修開始です。Cクランプというので圧力をかけている途中です。時間をかけて絞めてゆきます(その方がよいような気がするので。間違っているかも…)。さてさてどうなるか…ブラシさん頑張りましょうね。
写真ではよくわからないかもですが、ブラシの木部分の一番下は黒いフチになっています。私がマジックで黒く塗ったから…黒っぽい色(主に墨)専用のブラシですよ☆という印です。お金を貯めては少しずつブラシを増やしていますが、このブラシは最古参。
今でも思い出します。写真のブラシを買う時、ドキドキしながらお店に行って散々迷って「ダメにしたら申し訳ないから」と、ひとつだけ購入しました。長時間お店に居座って、たったひとつしか買わなかったのに、職人さんには手入れの仕方、色んなブラシはどの動物のどの部分を使ってどうやって出来るか、「手入れして、いい使い方して、一生使ってやってよ。使って気に入ったらまたおいで。」と言われたました。ちなみに職人さんは写真のブラシのことは「丸刷毛(まるばけ)」と言います。
はじめてで勝手がわからず、乱暴に使ってしまって木の割れに繋がった可能性もあるけれど、大切なブラシ。これからも頑張ってもらえるよう、私もガンバリます☆

*1:「使ってみないとわかんないってのはやっぱあるねぇ、割れたら持って来て。」って感じ。木は生き物ですから。

*2:私がお世話になっているのは東京の職人さんなのです☆