かめのひなたぼっこ

きょうも朝から外へ。連日外へ出ることは、むかめ工房としては大事件。外出に合わせて本の物色、うろうろも毎日のように。
よほどなにかないかぎり、外に出たら98%ほどの高確率で図書館か本屋(古書店含む)に寄ります。図書館と本屋というセットの場合は50%ほどのでしょうか。
短時間でもフラッと寄ってしまうので、単純に本がいっぱいある空間と本が好きなだけだと思います。
頸椎を傷めて、腕がまったくあがらなかった時にも(書店の方に介助?していただいて)本を見ていましたし、腰が痛い時も本屋へ…。
重いし、かさばるし、負担になるし、ネットや電話で取り寄せたらいいじゃない。……なのですが、本に限らずの話になってしまうけれど、実際にウロウロして、眺めて、手に取らないと、出会いがしらの僥倖。にはめぐり合えない面があって、いかんともしがたいのでした。
その上、私は「ひとりじめ大好き」な面があり、歳を取って、いろんな方と出会って、すこしは緩和され、分かち合う楽しさも学びましたが、相変わらず「一人遊び、ひとりじめ大好き」で、いつもひとりで喜んで*1、誰と分かち合うこともなく、満たされています。(なんか暗いな…ほの暗いんです。)
前置きが長くなりましがた(あえて、もったいぶってみたんです☆)、『これは分かち合わなくてはね。さすがに、ひとりじめはできないわよ。』という本のご紹介。
写真の中に「今回紹介したい絵本」が一冊あります。
どれかな
一冊だけ鳥絵本*2がありますが、フェイント。
正解は*3チビ写真の絵本「かめのひながぼっこ」でした。
今月いっぱい*4本屋さんで取り扱っていますので、ぜひ。
福音館書店は月刊シリーズを何冊か出しており、写真は一部を除き、そのシリーズで過去に「かめ」を取り扱ったモノです*5
「かめのひなたぼっこ」の解説で『カメのことをもっと知りたいひとのために』と紹介されている絵本は、右上の2冊。ともに日本の固有種であるニホンイシガメが表紙になっています。
解説は親御さんに向けて書かれた内容で、けっこう難易度高め*6なのですが、解説を書かれておられる、NPO法人カメネットワークジャパンの小菅せんせーの熱意が伝わってきますです。
絵を担当されておられる金尾さんは、過去にもイシガメを筆頭に多くのカメを描かれており、それはもう、生きている空気さえ纏わせた、ため息の出るような絵*7を描かれます。
みなさん、ぜひぜひ手に取ってくださいませ。
今月発売の月刊シリーズには、モノノケとおばーさんが主役の絵本もありますですよ!モノノケ好きの方もぜひぜひ!

*1:「知ってたら言ってくれたらよかったのにー!」「ビックリさせるの好きなの?」は、よく言われることです。

*2:コアジサシ」この絵本の舞台は羽田空港付近です。同じ関東にある葛西臨海公園では、ことし22年振りにコアジサシが産卵〜子育て〜巣立ち。をしました。

*3:いきなり正解を書いてしまうのが、むかめ工房流

*4:バックナンバーを置いている店舗を除きます。

*5:まだまだあります。年に一度はどこかのシリーズで、かめが主役になるのではないかな。私は月刊絵本のマニアなのでした。あ〜内緒にして、ひとりでニヒニヒ楽しんでいたかった……。

*6:専門用語や専門的な言い回しが多いんじゃないでしょうか……。

*7:9月から読売新聞朝刊ではじまった、連載小説「川の光2」の挿絵を担当しておられる、島津さんの絵にも「生き物の空気」を感じさせるなにかが宿っています。お二方共に、昔はかなり緻密で繊細な絵を描かれていましたが、近年になり温かく優しいタッチに変化してきました。