試し摺り&試し組立て。豆ぽち袋になります。試し摺りを見て、彫り足りない、変更したい部分を彫る。その後パキッとした色、違う紙で本番です。用意しているのは、うすーい和紙2種と、色の大変美しい洋紙と、原色ばかりの洋紙の4種。どれも初めて使用しますが、にじみ止めの強さや、紙の強度で、使い物にならない紙、出てくるでしょうか?どきどき。和紙は島根、出雲地方のもので、質感が面白そうで奮発して購入、保存しておいたものなので、うまくいってほしい。
いつもは下絵を描いて、けっこう思うままに(よくもわるくも大雑把に、ノリで。)ザクザク彫るようなものを作っているのですが、今回はひさびさに主線*1のある絵と彫りにしたので、ノリでザクザクというわけにはいきません。彫っている最中、細かい部分などは気が狂うかと思う時が何度もあって、気分転換?に大きな板で、まったく違う彫りをしたくらいです。ストレス発散に違う彫りとは、よくできたものだな。私サイコーって思った時もありましたが、腕がパンパン。体が持たん。
版画をはじめて10年以上経ちましたが、ようやく、かけがえのないもの。になってくれました。きのう日記に書いた立体は出会った瞬間からかけがえのないものでしたが、木版は時間をかけてかけがえのないものになることもあると教えてくれました。

*1:主版(おもはん)って言います。輪郭線と書けばおわかりになるでしょうか……