なにかしらに出展して、自分が会場にいたら当然のこと、いなくても技法についての質問はされます。
「どうやってるんですか?木版画のこと全然分からないんですけど…知りたくて」という、広範囲、もしくは相手の方の求めている回答を、まず掘り下げることが必要な質問から「この部分の彫りと…バレン圧はどれくらいですか。」「ここは道具はなにを選んで、どういう風に使ってるんですか?道具の持ち方はこうですか?(実際に持つフリをされる)」という、時には長時間考え込むほど具体的な質問まで。
ほかの方の作品について解説を求められたりすることもあるので、面白いです。相手の方に伝わりやすい説明ってどういう喋り方をしたらいいんだろう?とか、やっぱり考えます。興味を持ってくれている方に対して、自分が好きな木版画の魅力について、それこそ魅力的に語りたいし、楽しさを伝えたいなー。って、思う時があります。
説明しながら『わたしはこういうところがすきなのか』って気づくこともあるのでした。
わりと驚かれて、なおかつ面白がられる(喜ばれる)のが、木版画をはじめて4、5年目まで、木版画を続けようかやめようか、かなり迷いながらやっていた。ってことです。「しぶといですね」「4、5年も自分に合ってるかわかんなかったんですか?」って……。
みんな、そんなに早く、自分に合ってるか合ってないか?って、わかるものなのかな?