帰兵庫。あわただしくウロウロして帰ってきました。もっとゆっくりしたいけれど、そういうわけにはいかん。もう4日じゃあないか。
今週中には額装に出さないといけないのが何点かあって、今週中で間に合うのかな?額がなかったらどうしよう…だけれど…中身が出来てない*1ので、やりきらねばね。
家に帰ったら版画関係で嬉しいお知らせがきていた。嬉しい。
幸せなことだと十二分に感じつつ、お知らせをいただいた展示期間が、ほかの展示期間とモロ被っていて、さらにほかのスケジュールも入っているし、ちがう締切りも近いから忙しさが倍増。体調管理は(いのいちばんの)仕事のうちじゃ。
あいつ等(版画)が、プロの方に会場に合うように展示され、そこに多くの方がいらして、ご覧になっていただけるんだなー。自分で搬入して展示にも携わる愉しさ、嬉しさとは、少し違った気持ちがあります。
自分が「これはどうかな」とか「私はいいと思うんだけど」と作ったものに共感してくれる人がおられると知るのは、やっぱり毎度毎度、奇跡のように感じる。そして、作った私が発見できなかった美点を掬い取って言葉にしてくださる方がおられる時、わたしにはお返し出来る言葉を持ってない。それはきっと版画や絵でお返しする。私の選んだ道はそこなんだから。と思いたい。昨日のカメDE Showでも仕事をいただいた時も、いつも感じます。
仕事が原因で頚椎ヘルニアになった時、1年は完全にリハビリにあて*2て、結局それまでのやり方では出来ない。と、私にとっては何よりも大切に思っている立体をやめ版画をメインに置き、新たな分野の出会いもあり、さらにたくさんの方との出会いに恵まれ、今に至っているのですけれど、とにかく出会いに恵まれました。付き合い悪いのに。
「人柄が大事」って話しになって、私も外を向けばそれは大事だと大きく頷きます。ほんとその通りだと思う。一瞬の付き合いはできても、長く付き合うことは難しい。長い関係を続けるにはおおいに人柄が関係すると思います。人柄とは相手への(へりくだること、へんにもちあげることのない)敬意だと思っています。相手を観る、知ろうとする行為のことだと思う。
人柄とはなんぞや?について熱い思いはあります*3が、自分のことになると、とたんに「いや、私はあれよ。HITOGARAってなにかの枕詞?MAHOROBAみたいに…」って、むにゃむにゃ。
どう振り返っても、私は周囲の方の人柄には恵まれたけれど、私の人柄が人をひきよせて恵まれたわけではないと感じてます。なんか、とにかく、不相応くらいに恵まれてる。って感じがしてます。ちゃんと相応になりたい。返したい。肩肘は張らずにね。
長々と逡巡してるけど、「私はおおくの人柄を持つ方に恵まれてラッキーだ」という自慢がちょこっと入ってるのかもしれんです。幸せの押しつけとほど人柄が足りてないものはないね。

*1:とりあえずサイズ指定して額だけ頼んでしまうということです…無謀

*2:はじめの4ヶ月ほどは寝起きも不自由、お箸も持てない状況で、行く先々で(ジュンク堂では毎度)介助をしていただく生活だったので、いまリハビリしないでどうするの?という毎日だったというだけで、べつだん頑張っていたわけではないです。その時できる(しなきゃいけない)当たり前のことをしてただけです。それでも元には戻らなかったので、とにかく体は悪くしてはいけない。ってのが、私の持論です。

*3:やっぱりね「あんな人のようになれたらいいな」って、あります。自分の人生に「あんな人」がいるのは、ラッキーだと思います。私には「あんな人」が結構います。