COP10生物多様性会議)が、愛知で来週から開催されるまえにMOP5*1が開催。なんかおもしろいのかな?
コップとかモップとか韻を踏んでるの?昨年あたりから各地でCOP10開催を意識したイベント等がありましたが、なーんかイマイチ伝わりきってない感じがしているのは私だけかな…。
生物多様性…ちょっと流行りの言葉ですよね。でも、なんとなくわかるようなわからないような…多様性とはどういう現象や形を指すのか……。
まえに生物多様性の多様性とはvariationではなくdiversityだ。と、お話していただいたことがあります。んー…私、ネイティブは日本語(関西弁)なので英語の微妙なニュアンスの違いはわからないし、variationをどういう日本語に訳しdiversityをどう訳すかで、捉え方は違うと思うし、たとえば仕事や勉強で英語を身近に使っている人以外は、ネイティブ日本語の人はvariationとdiversity…わざわざ英語で考えないよねって思いました。で、日本語に訳すとどうなのですか?英語圏ではvariationとdiversityは、どういう使い分けそされていますか?という堂々巡りに。
訳し方にもよるだろうけど、variationとdiversityを日本語に直訳した場合、かなりグレーゾーン(捉え方として重なっている部分)が、あると思います。私はね。2つの単語を訳し解釈することに重大な意味や、あきあかに日本語に訳した時に差異があるのなら、意味のあることでしょうけれど、たんなる言葉遊び*2に近くなったら、本末転倒だな…という危機感すらあります。
たとえば専門家間で明確な線引きをしているなら、まずその説明が必要になってくる*3と思います。
個人的な意見としては、生物多様性の「多様性」は、言葉としては「多様性」とハッキリしているのに、「多様性」という言葉では、そのものを語りきれない、取りこぼすこともおおいにある言葉だと感じる。
生物多様性の「多様性」を理解しようとする時、単語での理解ではなく、もうちょっと広い知識や体験から、ぼんやりと理解してゆき、多くの人と話してさまざまな意見交換をし、そのこと自体の多様性*4にも戸惑いつつ、その時、その時で、自分で考え答えをだす。を繰り返す作業だと考えています。
生物多様性について考えている人、発信している人って、たくさんいて、博物館や動物園、水族館。研究者。ここのリンクにある生態工房さんもそうです。私がしょっちゅうお邪魔している伊丹市立昆虫館、通称いたこん。も、面白いです。春に開催されたゴキブリ展はブルブル震えながら楽しみ(楽しみ?うーん)ました。
写真はいたこんで飼育している、ニホンミツバチとセイヨウミツバチ。


箱の形態が違うのは、ニホンミツバチとセイヨウミツバチでは好む隙間とかが違うからだったと思います。一時、本気でニホンミツバチを飼育したくて、本を読みあさったり、色んな方に質問しまくったりしたことがあるんだけど、ニホンミツバチは分蜂が読めないので、町中だとご近所迷惑になるってわかって、しょんぼりしたことがあります…家のとなりにある大学ではセイヨウミツバチを飼っているから、今はそれで満足してるけど、こうやってみるとワクワクしますね。足にいっぱい花粉つけてる蜂いました。賑やかな時期です。
なんでもそうだろうけど、まずは興味を持つってことにつきるのでしょう。興味をもてば、もっと知りたい。もっと知れば、それ以上に知らないことが出てくる。それについて考えたい。かかわりたい。伝えてみたい。って、思いますもんね。生物多様性は難しいことかもしれないけど、考えるきっかけって、個人にあてはめたら単純だと思います。
私は「生物多様性とはなんぞや」で、何年も立ち止まってるタイプだけれど、うちのカメと暮らしていたり、植物や、毎日庭にくる鳥や、絵で使う道具、生活を通して、たまには生活から飛び出して、行きつ戻りつ、考えることがおおいです。むかしは寝てばっかりの生活だったので、窓越しにみる空が私の多様性の、まさに窓口でした。同じ場所から眺める空や雲は、おおいにvariation寄りの体験でしたね。
って、めずらしく(私にしては)真面目っぽいブログに…一見真面目そうにみえて、本当はそうじゃないんです。お時間があれば読み直して下さったら、気づくと思いますが、たいしたこと書いてないもんね。
本日は画材屋に額装に出して、ちょっと摺りました。いい出来になったと思う。そんなことより(って書き方もないけど)昨日だったかにアップしたクサガメのP氏の首とか四肢の脱皮がはげしくて驚愕。こんなんはじめて。昼間に思いっきり日光浴している姿をみたけれど…とりあえず、ええもの見せてもらったので、ご褒美?に、レプトミンスーパーをあげる。
生態工房さん。COP10に参加予定なのだそうです。むかめ工房の情報チーム(わたしですけど)の得た情報が正しければ、22(金)〜27(水)に、NPO法人JWCSさんブースにいらっしゃいます。JWCSさんも生態工房さんも、ともに生物多様性について、楽しくお話をしてくださるところ。
会場で見かけたら捕獲されたらどうかと思います。

*1:カルタヘナ議定書第5回締約国会議。って言うんだそうです。おぼえられない…

*2:たとえばその言葉を起点に、個人の思想を多く含ませてしまったら。

*3:でも本音は言葉のを説明されるより、わかりやすくお話ししていただきたいところ。それは専門家としての義務くらいに思います。

*4:様々な意見交換で生まれた多様性(価値観の違いかな)と、生物多様性の「多様性」の意味は、内容は少し違ってくると思います。それほど、多様性ということばは、多様な意味を内包しているんでしょうね。ひとつを掬いとったら、ほかの多くを取りこぼすような…。