大判サイズを摺る前に、それよりすこし小さめの(でも大きい)摺りに挑戦。思った以上の手応え。
板はとっくに彫っていたのだけど、摺りにいい気候を待っていたのと、色が絞りきれず、どうしたものかね…と、思いあぐねてたものでした。
昨晩、ふと、墨一色の濃淡でやってみよう。それがいい。よしよし。と、決めました。決めたはいいけど、朝になると「ほんとにやるのですか…」と、いう気持ちがむくむくわいてきました。あんまり気負わないことを意識して(意識してる段階で気負ってる)さくさく準備をして、一気にやっちまいました。
墨一色は長年チャレンジしたいと思っていたし、よく言っていたのですが、いろんな意味でごまかしがきかないと、おののいていたので、手が出ない状態が続いていました。考えてみると片手の指の数では間に合わない年数足踏みしていたことになります。
いざやりだしたら、色のついているものと同じ作業ですから淡々としたもの。手早く、丁寧に、大胆さを意識しつつ慎重に。決してあわてない。こたえをいそがない。
今日は摺り始め、まず極度に緊張するところです。ここで失敗したら、あとはどんなに挽回しようともがいても100%失敗決定。ベースって大事なんです。すくなくとも私にとっては。
写真はウサギの陶器。なにに使われていたんでしょうね?蓋っぽい感じがしました。ノドから手がでそうなほどほしかったです。素朴でかわいくて、ちょっと意地悪な雰囲気がよろしい。