「カメのように」とは言えない程度に、たいていゆっくりじゃないカメを知っている私は、ゆっくりな様子を表現するのに苦悩します。牛の歩み?牛だって素早い時は相当すたたたーっと走りそう。走るどころか牛の歩みは私より早いと思います。
色を分解して考える作業で日が暮れました。私の場合はだいたい頭の中でする作業ですが、たまーに紙に着色して考えます。頭の中のイメージがどうしてもあやふやな時、使用する色を迷う時、ほかとのバランスを見る時、様子見したい時など、理由はさまざまですが、着色するにしろ、頭の中で終わるにしろ、内容はいたって具体的なものです。
本日は和紙に水彩絵具で着色。水彩…準備も後片付けも手軽な画材なので、今はこうしてイメージ画を描く時に使用しますが、苦い思い出が多いです。そうとうチャレンジしたけれど、歯が立たない気持ちがいつもつきまとった画材。
水をたっぷり含ませた筆を、ぽてぽて動かすのは、幸せのひとつの形を具現化していると思います。水分をたっぷり含ませるなら日本の筆がピカイチじゃないかな。