そろそろ大判を摺れるかも…そんなことなかったです。気温の高い一日だった…時間も材料も「とりあえず試しに〜」というサイズではないので、即「今日はほかのことする」って決定。絵起こし…目標には達しなかったです……。
木版画に適した手漉きの和紙の値段を、はじめて聞いた時のことはよくおぼえていて、まず一枚の値段にクラッとしたのと、それが完全手作業だと聞いて「それを考えたら安いよなぁ…」と、矛盾したことを思いました。
私が主に使用してしているものは福井*1で漉いていただいているもので、楮(こうぞ)を多く含み粘りのある和紙です。工房にもお邪魔したことがあり、とても感激しました。こんなに多くの工程と人と時間をかけて作られる紙を、どのサイズであろうと「とりあえず試しに」は出来ないな。という気持ちです。いろいろ書いてますけど、使う時はいつも震えるほど緊張するってことです。
洋紙はグラム数で紙の厚さを表します*2が、和紙は匁。なんて読むかわかります?「もんめ」です。長さも尺寸。規格のサイズも違います。木版画の規格サイズは、また微妙に違い混乱をまねくので、私は筆箱のうらに虎の巻を貼ってます。あんまり見ることはないけど、あれば安心。

*1:越前和紙と書けば、ピンとするでしょうか?古くは奉書紙や絵巻物に使用されたことで有名な和紙の産地です。ピカソも使用していましたよ。

*2:一定の紙のサイズの重さ。なので、重いほど紙が分厚いということです。