続々*1と、できてきました。ポストカード。カメDEshow in大阪には30種類持っていく予定です。間に合うかな?
版画を摺る場合、いきなり摺れるのではなく、紙をごく軽く湿らせてから摺ります。紙を湿らせる→摺る→乾かす。がひと通りの作業。このひと通りの作業1回につき1度しか摺りません*2。つまり一枚のポストカードに4色の色が使われている場合、最低4回、紙を湿らせる→摺る→乾かす。という作業を繰り返します。最低4回ってのは何故か?4色=4回の摺りでもないのです。同じ色を何度か摺って色を濃く、透明感のある厚みを出す場合もあるからです。たとえば墨のみの濃淡で水墨画のように仕上げるものなどは、見た目以上に相当な回数を摺っています。そして同じ色の場合でもその都度、摺る回数に応じて上記の作業をくり返します。
今の時期だと、朝早く摺ってしまえば昼過ぎには紙が乾いてくれる場合もあって一日に2度摺れることもあるのですが、パッと見た目(触った感じも)乾いていても、中まで完全に乾いていなかった。ということが往々にしてあるので、私の場合は一日に1度しか摺りません。ですので、4回摺るものは4日。10回以上摺るものは10日以上。冬場などは一日では乾いてくれないので2倍3倍の時間がかかります。もちろん彫る作業は別。
写真だと、黒い甲羅に黄色い星がちりばめられているキボシさんは、あと数回墨(黒)を摺ります。見当違いにならないようにがんばりましょう!

*1:といっても、時間のかかる作業ばっかりなので遅々としてもいます。

*2:少なくとも私はそうです。