春の景色

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進めていた制作、ここ2、3日ピタッと止まっていたけれど再び動き出しました。きっとあともうちょっと。止まったり動き出したりの繰り返しでしょう。追分のことを思い出すなぁ。ほかの下絵も描きもはじめた、そしてペンの先(ボール部分)が壊れてインクが出なくなりました…まだインクは大分残ってるのに。

大雑把に分けてしまうと下絵、彫る。摺る。が(私の)木版画の作り方で、どんなに小さなシミのようなものだったとしても摺ってはじめて絵が見えます。摺り終わって紙をソーッとめくって*1、はじめて絵が見えます。面白いなー飽きないなー。

そしてめったにないのだけれど、めくりながら世界がパーッと広がる気持ちになる時がある。あーこういうの、いいなーって気持ちになる。おおらかで伸び伸びして、静かで、なんとなくわかってもらえそうにない感じの絵が出てきた時に「あーこういうの、いいなー」って気持ちになることが多いです。人によってまったく違うんでしょう、違ったらいいとも思います。

 

*1:一気呵成にエイヤ!とめくったことは、おそらく一度をしてないのでした。いつもいつもソーッと、ソーッとめくれば何かいいものが出てくるんじゃないか…という感じでめくるのです